総合格闘技 空手道 禅道会 島根道場お知らせ

  さてサボりがちでしたが久々のHP更新です。(笑)11月3日全日本大会のRF本戦に出場してきました。結果決勝戦で敗退でした。うーん、弐段への道は険しい(笑)。そのときに寮生時代迷惑かけた師に謝罪したり、目標だったRF優勝に近づいたり、わが道場の師範代が心を強くしたい言ってきたりいろいろとなんか節目な気がするのでちょっと駄文というか長文で今までのことを本音というか自然体で赤裸々に振り返ってみようかと思いました。

 

 自分は家庭環境は普通の中流家庭でした。父親は不器用ですが忍耐強く真面目な人。母親がかなり視野狭い不器用な変わった人で常に能面状態の精神病な人でした。祖母はいわゆる戦前の教育ママ的なくそ真面目な人で正反対の母親とよくぶつかっていました。(母の精神病は嫁姑問題もあるとは思いますが…)。幼少期父親の笑顔から愛情は獲得したものの母親が常に鬱状態でなにか他事を考えて笑顔も何もなかったため愛情の獲得に失敗。(このとき幼少期記憶には母親に対する恐怖しか残っていないが母親なりに自分を愛してくれていたことは実家に帰った後に判明する)そして、祖母からはやるべきことをやれ、勉強しろと怒られる。幼少期の自分には母親の愛情欠落で他人をないがしろにいて焦ってでも自分のやることをしっかりやらないと愛してもらえない⇒自分が存在できない、という恐怖が刷り込みされてしまった。あと自分を激しく抑圧したため感情の欠落が乏しい人間からスタートした。

 

 宮本武蔵の五輪の書に拍子という言葉がある。早くもなく遅くもなく一番いいタイミングで拍子をうつと何事も器用にこなせる。普通の人は常に冷静なため拍子が安定している。しかし、自分の場合は幼少期の恐怖から常に少しパニック状態なため拍子が速すぎて何事も器用にこなせない。拍子に焦るコンプレックスが混じるため普通の人が一足飛びにできるところを何度も何度もやらないと追いつけない不器用な人だった。プラス感情がかなり欠落していたため学校のクラスメイトが休み時間でわいわい楽しそうに遊んでいても内心ー

「こいつら一体なにが楽しいだろうか?」

 

と本気で疑問に思っていた。結果クラスでもかなり変わっていて孤立状態。自分の送る日常は欠落した感情と鈍さのため苦しくもないが楽しくもない日めくりカレンダーのように日々が過ぎる灰色の機械的な人生だった。

 

 孤立状態で浮いていたため中学の時に同級生にカツアゲにあう。思えばこのときに自尊心やプライドをズタズタにされて痛みを感じた。痛みがある⇒人生がはじまったような気がした。いじめから強くなりたい、見返してやりたいと本気で強く強く思った。思えばこれが大きな転機で人生を大きく変えてくれたのだと思う。今思えば感謝の限りだ。

 

 大学で初めての運動部で合気道をはじめた。最初は運動できなくて全然だったがなんとか黒帯までいけた。でも全然強くなった気がしなくて今の空手をはじめた。心理学講習で自分と具体的な向かい合い方や師の生きた実践的な話ですごく楽しくかった。試合は運動できなくてヘッポコで1年たつまで全然勝てなかったがそれでもよかった。他人と比べて違いすぎていじめられて全然誰にも相談できなくてどうしたらいいか分からなくて叫びたくなような自分の気持ちのはけ口が見つかった気がした。灰色の人生の中で光が差したような気がした。それくらいインパクトあった。カツアゲにあって空手に出会ってからが自分の人生のスタートだったような気がする。

 

 大学を卒業して銀行に就職したがやりたいことがある半分逃げで広島支部の研修生になる。このとき自分がロボット人間なのと他人はどうでもいいとか無意識に思っていたため共同生活して師や先輩や後輩とかなりもめた。機械的に人の気持ちも考えず無神経な発言を繰り返していた。今思うと本気で申し訳ない限りと思っています。寮生ともめる⇒師から諭される、人間のフリをしたロボットが少しずつ人の心を意識した瞬間だった。世界は案外灰色ではない、他の人はそんなに撃たれ強くない、本当に自分の中では大発見だった。(笑)

 

 その後、寮生を2年半やって実家に帰った。2年半寮にいた習慣からかあんまりテレビは見ずに就職活動をしながら夜バイトして家の掃除や手伝いをして1日2回は練習していた。人生とは精密コンピューターのようによくできていている。寮生でもめてロボット人間を自覚する⇒実家で自分がなぜこうなったのかを知る機会がくるという構図なっていた。必然かもしれない。バイトでは真面目にがんばるが拍子ずれでバイトとしてはあんまり使えず途方にくれていた。

 

 あるときホントに偶然だが本屋でアダルトチルドレンという単語をみかけた。両親の愛情不足が原因で社会適応に欠ける人だという。まさに自分のことだと思った。そして自分が母の愛情が欠落していること自覚した。そして実家で接していくうちに母親は自分を本気で愛していたのがよくわかった(能面状態なため非常に分かりにくかったが…。)。幼少期の傷は自覚しても自我ができていないため意識で落していってもすごい勢いで跳ね返された。難しいもんだと思った。それでも幼少期の傷を自覚してから年単位で少しずつだが現実が変わりはじめる。拍子も少しずつ安定して機械的な心も徐々に色を持ちはじめていった。思えばこの傷を自覚してから強くなれて大会などでも活躍できるようなったように思う。何度も試合やって自分の一面少しづつに気が付いて回りの評価も少しづつ非難から笑顔に変わっていった。試合と稽古の繰り返しででなんとしでも真人間になりたくて必死な20代後半だった(笑)。

 

 30手前くらいで本戦出場して負けたあたりからだんだんと幼少期の傷もだいぶコントロールできるようになってきた。最初のラインからは拍子はかなりマシに安定してきた。自分に対し客観的な視点も芽生えはじめて心もリハビリでそこそこ繊細に変わっていった(20代後半である程度繊細になったときに今までやらかしたことが全部自分に返ってきて何回もゴミ箱に吐いたこともあった。)そして先日の全日本出場する。結果は全日本準優勝。こんなヘッポコでも志だけでなんとでもなるもんだと思った。

 

 まあ、長々と書いたがなにがいいたいかというと師範代、生きるということはいつでも無理目な困難に立ち向かうということなんですわ。平穏無事な人生でいたいとかそれは認識そのものがずれている(別にそれでもいいが楽してるとおんなじところをぐるぐる回る羽目になるぜい。面倒くさいことを一個一個クリアしてかないと余計苦しくなるよ。)それは何歳であっても男女問わず同じこと。それさえわかってしまえばあとは一歩踏み出すだけでいい。意識が前に向かうと楽になるよ。人間誰しも人生のどっかで負ける。でも負け続けるようにはできていない。試合において敗北とは結果のことではない。そうしたときに心が折れてしまうこというんだと思う。負けることに自分自身が負けなければ必ず勝てるようになっている。心に支えがあればいい。支えさえあれば揺れようが落ち込もうが何度でも立ち上がることができる。単純ないじめの暴力よりももっとつらいの支え失うこと。そして強さとはワンマンのロボット的な強さじゃない。そんなんはいつかより強いロボットにたたき折られる。つながりや人のためいろいろひっくるめて支えられている。強さとは強固な心の支えだと思う

 また、ものごとの本質は結果ではなく過程にある。たとえ結果がうまくいかなかったとしても過程を振り返ってみるといい。それをなす上でたくさんの夢や理想をかなえられたんならそこに救いがある。試合と同じだよ。結果じゃない過程に本質がある。そのときそのときにできることを全力でやればいい。運命という言葉は後付けでいい。全部できることをやったあとで失敗したらこういえばいい

「あー、全部運命だったな(笑)」。(←テキトーだな、おい(笑))

目の前にあるものやできることから逃げる言い訳にしてはいけない。

 

 結果だけ見ると落胆ものだが過程だけ振り返ってみると今回決勝負けてよかった。次のモチベーションができた。悔しいから練習が楽にできる。多くの仲間と一緒に練習できた。打撃も伸びた。自分の掘り下げもさらに進んだ。ロボット人間でいじめられてよかった。空手でこんなに充実した色づいた人生が送れた。寮生活でもめてよかった。あれがないと人としてダメになっていた。とかね。結果だけにとらわれると自分を見失う。大丈夫こんなひどいヘッポコでもできたんだから。結局寮出てからもやってることはおんなじなんだよね。テレビもあんま見ないし。(笑)日々自分と向かい合って稽古してきただけ。大丈夫、方向性は逆でもこうありたいと願って前に進むだけでいい。志1つもってずっと捨てなければければいい。逃げてもいい、投げ出してもいい。何回でも立ち上がればいい。あと必要なもんは勝手についてくるよ。それだけでオッケー。(笑)なんとかなります。(テキトーか?(笑))

 

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